西大寺
山号:金陵山 本尊:千手観音
創建:天平勝宝3年(751年) 開基:藤原皆足姫
札所:中国三十三観音霊場 第1番、百八観音霊場 第1番(本堂)・第2番(南海観音) 他
所在地:岡山県岡山市東区西大寺中三丁目8-8
西大寺HP: http://www.saidaiji.jp/
岡山市中心部から東へ約30分ほど車を走らせて向かった先は西大寺。
寺伝によると天平勝宝3年(751年)、周防国玖珂庄(現在の山口県岩国市玖珂町)に住む藤原皆足姫が観音菩薩の妙縁を感じ、金岡荘(現在の岡山市東区金岡)に草庵を開基して千手観音をお祀りしたのが創まりなのだとか。その後、宝亀8年(777年)に安隆上人が大和で修行に励んでいたところ、「備前金岡荘に観音堂を修築せよ」との夢のお告げがあり、船で金岡荘に向かっていると途中で犀角を持った仙人(龍神)が現れ、「この角を持って観音大士影向の聖地に御堂を移し給え」と霊告されたそうな。こうして安隆上人は犀角を鎮めた聖地に堂宇を建立、“犀角を戴く寺” ということで「犀戴寺(さいだいじ)」と号したが、後に後鳥羽上皇が執権・北条義時への倒幕の祈願を込めた時の御宸筆によって「西大寺」と改められたという。
西大寺といえば、毎年2月の第3土曜日に行われる “裸祭り” といわれる会陽(えよう)が有名だ。その歴史は古く、戦国時代の永正7年(1510年)、奈良時代から行われていた修正会(新年の大祈祷)結願の日に参詣の信者に守護札を出したところ、これを戴く者は福が得られると希望者が続出し、やむなく参詣者の頭上に投与したところ奪い合いになったのが始まりだとか。日本三大奇祭の一つ、と地元民は誇るが、あとの二つを知る者は誰一人いない。
私はこの町で生まれ育ったこともあり、このお寺に対しては
No.12 金陵山 西大寺 観音院 「大悲殿」 2015-04-29(Wed)
by yan-puchi
| 2015-06-11 14:26
| 岡山県・寺院