人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ふらりと御朱印集め

yanpuchi77.exblog.jp

主に岡山県内の寺社でいただいた御朱印をのんびり紹介しています。関西の寺社にもふらりと出掛けます。

祇園寺

祇園寺_e0342766_01084667.jpg
 祇園寺  真言宗善通寺派 別格本山  
 山号:補陀洛山  本尊:千手観音
 創建:弘仁3年(812年)  開基:弘法大師
 札所:備中西国三十三所観音霊場 第6番
 所在地:岡山県高梁市巨瀬町2674
 おかやまの自然公園HP: http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/sizen/sizenkouen.etc/area/318gion.html
 真庭から岡山に向けて国道313号線を車で走っていると、山の麓にまたしてもお寺の看板を発見!それもかなりデカい看板だ。
「日本三社の一 祇園牛頭天王 備中西国六番真言宗 別格本山祇園寺東参道口 祇園寺3KM」
山道3KMか…車は古いし、運転も下手だし、どうしよう。先程の木山寺の道中も結構怖かったしなぁ…。看板の前で車を停めて思案すること暫し。でも御朱印に対する情熱が私の背を押した。ええい、行ったれ!!
 ――嗚呼、やっぱり止めときゃよかった。細い山道をくねくねと上っていく。めちゃめちゃ怖い。木山寺への道程より更にハードだ。行けども行けどもお寺なんかないし、かといってUターンも出来ず、万が一ここで車が止まったら確実に死んでしまう…。死の恐怖と戦いつつ一心不乱にハンドルにしがみ付き、アクセルを踏み込む。半泣きになりながらとにかく走っていくと、ついに案内標識が!そこから更に進んだところにやっとお寺を発見!標高500Mの山上に聳え立つ祇園寺に何とか生きて辿り着くことができた。
 平安時代の山岳仏教の姿を色濃く残すこのお寺は、弘仁3年(812年)に弘法大師が自らこの山頂に達し、寺門の基礎を固めたという。木山寺といい、ここ祇園寺といい、弘法大師はよく上ってこれたものだ。絶対マッチョな坊さんだったに違いない。江戸時代には備中松山城主・水谷氏の外護を受け、京都仁和寺の中本寺として栄えたそうな。明治時代の神仏分離政策もこんな山奥までは届かなかったようで、神仏混淆の建造様式が今も残っている貴重なお寺だ。看板にあった日本三社の一というのは、牛頭天王を祀る鎮守社としての祇園社が、京都の八坂神社、備後の沼名前(ぬなくま)神社とともに日本三社の祇園に数えられているらしい。
 御朱印は置き書きのものであったが、応対してくださった女性の方がこれまた感じのよい方だった。この方、いつもあの山道を上がってここまで来ているのかしらん?
「何とかここまでは来れたけど、帰るのがものすごく怖いです~」などと泣き言を言うと
「大丈夫、ちゃんと帰れますよ。三叉路の所(案内標識があった場所)を左に曲がってあとは真直ぐ進んでくださいね」と励ましてくださった。
“行きは(まだ)よいよい、帰りはこわい~♪” あの山道を今度は下りないといけないのか…((((;゚Д゚)))) 
暗澹とした気分で祇園寺を後にしたのであった。
祇園寺_e0342766_01082258.jpg

 No.31 補陀洛山 感神院 祇園寺 「大悲閣 2015-05-31(Sun)
by yan-puchi | 2015-07-09 02:43 | 岡山県・寺院

by 楊ぱち