寶島寺
山号:矢上山 本尊:十一面観音
創建:貞観元年(859年) 開基:理源大師
札所:瀬戸内三十三観音霊場 第3番
所在地:岡山県倉敷市連島町矢柄5633
更に第3番札所・寶島寺(ほうとうじ)へと向かう。瀬戸内三十三観音霊場用の御朱印帳には “寶島寺” とあるが、いただいた御朱印には “宝嶋寺” と書かれているし、お寺の門には “寶嶋寺” と旧漢字の額が掛かっていたりして、どの表記が正しいのかよく分からなかったりする。
お寺に向けて車を走らせていると、何だか見覚えのあるバス停を発見。おおッ、1995年に発行された「VOW 7」に載っていたバス停「ヤットコ」! このお寺の近くだったのか…。
また、江戸時代中期の悉曇学僧・寂厳が20余年間住職を務めたお寺としても知られているという。そもそも悉曇学(しったんがく)とは何ぞや?ブリタニカさん曰く、悉曇とはSiddhaṃの音写。完成したものの意で、サンスクリット語を表記する書体の一つ。グプタ文字の系統に属する書体で、4~5世紀頃インドで流行した。これが中国や日本に伝承され、単に書体だけでなく音韻、字義を含めた悉曇学として継承されたとのこと。へぇ、そんな学問熱心なお坊さんがいらしたお寺なのね。
そういえば瀬戸内三十三観音所巡りのガイドには、“那須与一の矢を所蔵” とある。お寺の方に尋ねてみればよかったなぁ。
No.34 矢上山 宝島寺 「十一面観音」 2015-06-09(Tue)
by yan-puchi
| 2015-07-11 01:04
| 岡山県・寺院