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ふらりと御朱印集め

yanpuchi77.exblog.jp

主に岡山県内の寺社でいただいた御朱印をのんびり紹介しています。関西の寺社にもふらりと出掛けます。

寶島寺

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 寶島寺  真言宗御室派 準別格本山  
 山号:矢上山  本尊:十一面観音
 創建:貞観元年(859年)  開基:理源大師
 札所:瀬戸内三十三観音霊場 第3番
 所在地:岡山県倉敷市連島町矢柄5633
 更に第3番札所・寶島寺(ほうとうじ)へと向かう。瀬戸内三十三観音霊場用の御朱印帳には “寶島寺” とあるが、いただいた御朱印には “宝嶋寺” と書かれているし、お寺の門には “寶嶋寺” と旧漢字の額が掛かっていたりして、どの表記が正しいのかよく分からなかったりする。 
 お寺に向けて車を走らせていると、何だか見覚えのあるバス停を発見。おおッ、1995年に発行された「VOW 7」に載っていたバス停「ヤットコ」! このお寺の近くだったのか…。
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 宝島寺は平安時代初期に創建され多くの塔頭や末寺を有する大寺だったそうだが、慶長年間(1596年~1615年)に殆ど焼失し、その後現在のように再建されたらしい。そんな中で室町時代初期に建てられた仁王門だけは難を逃れたそうな。
 また、江戸時代中期の悉曇学僧・寂厳が20余年間住職を務めたお寺としても知られているという。そもそも悉曇学(しったんがく)とは何ぞや?ブリタニカさん曰く、悉曇とはSiddhaṃの音写。完成したものの意で、サンスクリット語を表記する書体の一つ。グプタ文字の系統に属する書体で、4~5世紀頃インドで流行した。これが中国や日本に伝承され、単に書体だけでなく音韻、字義を含めた悉曇学として継承されたとのこと。へぇ、そんな学問熱心なお坊さんがいらしたお寺なのね。
 そういえば瀬戸内三十三観音所巡りのガイドには、“那須与一の矢を所蔵” とある。お寺の方に尋ねてみればよかったなぁ。
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 No.34 矢上山 宝島寺 「十一面観音 2015-06-09(Tue)

by yan-puchi | 2015-07-11 01:04 | 岡山県・寺院

by 楊ぱち