誕生寺 2 (中国地蔵尊霊場)
山号:栃社山 本尊:圓光大師
創建:建久4年(1193年) 開基:法力房蓮生(熊谷直実)
札所:法然上人二十五霊場 第1番、中国三十三観音霊場 特別霊場 他
所在地:岡山県久米郡久米南町里方808
誕生寺HP: http://www.d3.dion.ne.jp/~tanjoji/
県内寺院用の御朱印帳が全て埋まったので、最上稲荷(妙教寺)で新たな御朱印帳を購入した。といっても使い切ったモノと全く同じ御朱印帳だけど。ただ最初のページはメジャーなお寺でと思い、県内で初めて御朱印をいただいた誕生寺へおよそ10ヶ月ぶりに行ってきた(前回の記事はこちら)。
16時過ぎに到着し寺務所にお邪魔すると、いらしたのは住職さん(と思われる男性)がお一人。以前参ったときは女性の方が受付をしてくれたのだが…。緊張しつつ寺務所内で販売されている品々に目を遣り、つい先程購入したばかりだというのに、今度は誕生寺のオリジナル御朱印帳も購入してしまった。
さて、浄土宗の開祖・法然の生誕地に建立された誕生寺は様々な霊場の札所になっており、
・法然上人二十五霊場 第1番
・中国三十三観音霊場 特別霊場
・中国地蔵尊霊場 第1番
・百八観音霊場 第5番
・山陽花の寺二十四か寺 第12番
とあるのだが、前回は法然上人二十五霊場の御朱印をいただいたので、今回は百八観音霊場のものをオリジナル御朱印帳の方にお願いした。百八観音霊場については以前西大寺2で書いたが、この霊場の御朱印の特徴は左上に押された金色の印と、華紋カード(花御影)がいただけることである。住職さんは各霊場毎にあるらしいマニュアルを取り出し、暫しにらめっこ。
「百八観音霊場は金色のハンコを押して、何かお花のカードがいただけると思うんです」
「…ああ、なるほど。花のカードはこれじゃな。ハンコはどこに押しゃあええんかな?」
「左上です。あ、でもどこでも空いたところでいいです」
「…本当じゃ、そう書いてあるわ」
手渡された誕生寺の華紋カードは沈丁花であった。住職さんがマニュアルを見ながら御朱印を書き終えられたところで、御朱印帳の題字も書いていただくことに。
「名前は何といわれるんかな?」 ええッ、名前入り!? ま、まぁ珍しくていいかな…(^^;
こうして書き上げられた御朱印帳を見て更にビックリ!
その場で指摘するのも気が引けるし、まぁレアな御朱印ということでコレはコレでいいや。ということにしてオリジナル御朱印帳をバッグにそそくさとしまい、続いて最上稲荷で購入した御朱印帳を取り出し、図々しくも今度は中国地蔵尊霊場の御朱印をお願いした。こちらは正しく書いていただけてホッとした。
中国観音霊場(百八観音霊場)というからには当然観音様が祀られているわけだが、寛永8年(1631年)に美作津山藩の初代藩主である森 忠政(森 蘭丸の弟)が寄進したという観音堂には、慈覚大師の作と伝わる聖観世音菩薩が祀られており、お七観音と呼ばれている。これは八百屋お七さんの遺族が位牌と振袖を持参し、誕生寺第十五代通誉上人に供養を依頼したからだという。
No.72 栃社山 誕生寺 「娑婆堂」 2016-02-17(Wed)
by yan-puchi
| 2016-02-22 06:07
| 岡山県・寺院