四天王寺 4 (御詠歌)
山号:荒陵山 本尊:救世観音菩薩
創建:推古天皇元年(593年) 開基:聖徳太子
札所:新西国三十三箇所 第1番、西国三十三所 番外霊場、おおさか十三仏霊場 第4番 他
所在地:大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
四天王寺HP: http://www.shitennoji.or.jp/
四天王寺は書いていただける御詠歌にもいくつか種類があるが、こちらは(おそらく)霊場のものではなく四天王寺さんの御詠歌。
日本における仏教始まりの地である四天王寺(日本仏法最初の官寺)、ありがたや(尊く畏れ多いです~)。
聖徳太子が亀井の井戸(金堂の地下より湧きいずる亀井堂の霊水)を覗いたとき、水面に不動明王の姿が映っていた――という意味らしい。
この亀井堂の井戸は、回向(供養)を済ませた経木を流せば極楽往生が叶うといわれているそうで、堂内の亀型石は7世紀に造られたものらしい。平安時代には藤原道長が参拝時に亀形水槽で手を清め、流れる水を神聖視しているのだそうな。
境内には様々な堂宇が建ち並んでおり、徳川秀忠により再建された、大日如来を中心とする五智如来像を安置する五智光院や本坊方丈。方丈は天海大僧正が四天王寺執務の際、在住したのだとか。豊臣秀頼により再建された(が惜しくも大阪大空襲で焼失、その後全日本仏教会の寄進により法輪閣を移築、改修)青面金剛童子・四天王を祀る庚申堂などがある。
関西の寺社はこのように歴史に名を残した数多くの人物が係わっているのが魅力であり、歴史好き地方民からすると羨ましいかぎり。地元の寺社巡りも勿論楽しいが、こういう感動はなかなか味わえないからね。藤原道長が参拝したって…。「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の~」の人が1,000年前にここで、今の私と同じように手を合わせたのかと思いを馳せるだけでも心が躍る♪
2020年5月、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の対策として、四天王寺も5月2日午前10時より西門 石の鳥居の鉄扉をはじめ各出入口の門の扉を閉鎖、10日からは約30あるお堂や霊園、休憩所なども全て閉鎖したそうな。戦争や火災を除くと、創建以来初めてのことらしい。いつの日か収束したら、また参拝しに行かなくっちゃ。
No.158 荒陵山 四天王寺 「ありがたや法のはじめの天王寺 かめいにうかぶみほとけのかげ」 2018-05-12(Sat)
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by yan-puchi
| 2020-05-19 16:33
| 大阪府・寺院