祭神:天津彦根命
創建:雄略天皇年間
所在地:三重県桑名市多度町多度1681
多度大社HP: https://tadotaisya.or.jp/
大垣駅から養老鉄道に乗り込み多度駅へ。氾濫・洪水を繰り返す木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の治水を幕府より命じられ、総奉行に任命された家老・平田靱負ら薩摩藩士が参拝して工事の無事を祈ったという多度大社にも行って来た。「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」とも詠われたという由緒ある立派な神社である。
そういえば境内の急坂を人馬で駆け上る神事(上げ馬神事)とかで、本番前に馬を興奮させようと暴力的なことをしたとかいうニュースを見たっけ…。この上げ馬神事には700年近い歴史があるそうで、神社のHPでも詳しく説明されている。まぁ近頃人里に熊が出没して問題になっているが、駆除するな!との電話を態々掛ける方々もいるそうなので、動物の扱いが難しい時代になったわな。
コロナウイルスが流行しかけていた令和2年(2020年)3月に参拝したが、2ヶ月後に行われる予定だった上げ馬神事は中止になった。上げ馬神事は戦時中でも行われており、中止になるのは長島一向一揆の平定に動いた織田信長による焼き討ちで神社が焼失して以来、約400年ぶりだとのこと。
現在は再開されているようだが、今年の6月に事故防止対策協議会が開かれ、三重県や桑名市、警察の担当者、地元代表などが出席し、三重県が壁を含む坂全体の構造を見直すことを提案し、多度大社や地元の代表がこの提案を受け入れる方針を決めたとWikiさんに書かれている。
しかし今月に入って参拝・祈祷の進行を妨げる内容のメールやら、動物愛護団体と思われる者から手段を選ばず神社の業務を妨害することを予告するメールやらが送られたらしく、11月4日は終日参拝・祈祷・御朱印授与停止や参集殿・頒布所・豊明殿が閉鎖されたのだとか。動物愛護の気持ちはまぁ分からなくもないが、こんな事をすれば何やら神罰が当たりそうではある。
多度大社の祭神・天津彦根命(あまつひこねのみこと)は天照大神と建速須佐之男命の誓約の際に、天照大神が須佐之男命に授けた物から生まれた五柱の男神の内の一柱であり、天照大神の御子神であるそうな。その縁故により、多度大社は「北伊勢大神宮」ともいうのだとか。
嗚呼、いつの日かお伊勢参りもしたいなぁ。もし念願叶って参拝できる日が来ても、どうか脅迫メールでその日だけ参拝停止とかにはなりませんように。
No.186 多度大社 「多度大社」 2020-03-09(Mon)
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by yan-puchi
| 2023-11-19 18:23
| 三重県・神社